閉店のお知らせと、タルト・デリシューのこれから
タルト・デリシューは、6月22日(日)を持ちまして閉店いたします。
ご来店いただいたお客様に、心より御礼申し上げます。
7年半、本当にありがとうございました。
今後はお菓子教室を中心に活動してまいります。
店をオープンしてから7年半、その間、私自身思いがけない2回の移転という試練がありましたが、
何があっても店を守る、いい菓子を作る・いい店を作る気持ちで、がむしゃらにやってきました。
ありがたいことにタルト・デリシューを認めてくださるお客様はたくさんいらして、多くのお客様に支えられ、店を続けさせていただくことが出来ました。
でも忙し過ぎる毎日に、自分を携帯に例えれば、電池は常に赤1本で、充電器に差し込む暇もろくになく、電池が切れてようやく差し込む。
コンセントにつないでいる時間もやはりあまりなく、電池が2本になったのもつかの間、すぐに赤1本。
3本になることなど、1日もなかったような気がします。
それでも店を続けたかった。お菓子を通してのお客様とのふれあいは、何ものにも替え難い財産でした。
ですが、私の体力的な限界や、人手不足なども重なり、しばらくちゃんと充電しようという決意に至りました。
店をどんな形であれ続けられないか、いろいろと考えに考えましたが、
やはり私一人で、充分ないい状態の菓子を作り、尚かつ丁寧な接客をするのは難しいし、遅かれ早かれ力尽きてしまうだろう。
これからは長いスパンで仕事をしていこうと思った今、身を切られる思いですが、店舗販売を休止させていただくことを決めました。
教室を続けながら、技術をみがくことを怠ることなく、これまでに出来なかった素材の勉強や研究もしたいと考えています。
今までなかなか出来なかった、他のお店に出かけたりして刺激を受け、お菓子を違う視点から楽しみたい。
自分の心にも時間にも余裕を持ち、いろんな方に接して、考え方の視野も広く、ゆったりと持ちたい。
気力・体力を充電出来たら、いつかまた店をやれるかもしれません。
生きていれば、いくらでも可能性がありますよね!
先月から、店頭では閉店のお知らせをしておりますが、お客様には非常に残念がっていただき、申し訳ない気持ちとありがたい気持ちでいっぱいです・・・
本当にありがとうございました。
中にはご批判の声もございますが、簡単に決めたことではないことだけは、わかっていただけたらと思います。
閉店を決めてからも、ここに文字にするまでにものすごく葛藤がありました。
これからも職人として、人として、精進を続け、違う形でもお客様にお会い出来る機会を持てるようがんばります。
ブログもなかなか更新出来ないでおりますが、皆さまとのつながりの窓口として、少しづつでも書いていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
タルト・デリシュー 店主 近藤香苗
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