少し前になりますが、先日の辻の講習会の後の話を・・・
辻の先生方にとても暖かく見送っていただき、本当に幸せな気持ちで学校を後にした後。
学校近くの谷保という駅から立川に乗り継ぎ、新宿に出て、まっすぐ帰れば10時前には福島に着く。
エネルギーもすごく使ったし、早く帰って休んだ方がいい。
でも、私は谷保駅から電話をしてしまいました。
三田のフレンチレストラン『コート・ドール』の支配人に。
支配人は、私が辻を辞めた後にお世話になった銀座のケーキ屋『パティシェ・カトリーヌ』の支配人だった方です。
歌舞伎座そばの成和銀座ビルの、地下にケーキ屋・一階は親会社の高級珈琲店・2階3階がフレンチレストランという形で、
支配人はレストランとパティスリー(ケーキ屋)の両方を切り盛りなさっていました。
オーナーは現場にはまったく来ない人で顔もわからない人だったので、私の辻以外の、現場での初めての上司でした。
かっこいいんだけど天然ぽい方です~
春に10年ぶりにレストランに行って、懐かしい再会をしていたのですが、
今回、辻で講習をさせていただいたことを、支配人にどうしても報告したい!と思ってしまったのでした。
支配人は私の突然の電話にもかかわらず、すぐわかってくださり
(10年ぶりの電話の時も、すぐ、わかってくださって感激でした~)
今東京にいること、立川から向かうこと、最終の新幹線に乗らなくてはいけないことを伝え、
一時間くらいしかいられないけどお食事をいただくことが出来るかどうか、一人でも大丈夫かどうかを伺うと、
「じゃぁ、メインディッシュ一皿でも食べて行くかい?」と優しい声が♪
わ~~い!^^
山手線の田町駅から、レストランに着いたのは7時半近く。
支配人!相変わらずスマートで・・・お会いすると何だかホッとします~
支配人は、すぐ私を厨房に案内してくださり、斎須シェフとも久々にお目にかかることが出来ました!
「お~どうしたの?」
(確かに、一杯飲み屋さんのようにふらっと来るところじゃない)
「あの、辻調(調理師学校)の外来講師に呼ばれまして・・・」
(かぁ~。。。シェフに言うのは恥ずかしい~~)
斎須シェフは私の尊敬する素晴らしい料理人の方。
私なんかが素晴らしいなんて話をするのもおこがましい、すごい方。
フランスで血のにじむような経験を積まれた、日本を代表するフレンチのシェフです。
嬉しいことに同郷で、福島・白河のご出身。
支配人のおかげで、何度かお話を厨房でお伺いしています。
なんてありがたいこと。。。
さて席に着いて、支配人が持ってきてくださったシャンパンをいただいて、“おひとり様フレンチディナー”の始まり♪
(冒頭の写真です)
シャンパン?スパークリングワインかな?
もうどっちでもいいです!
お祝いにはこれしかない~大好き☆
今日、いや、20年がんばった自分に乾杯!!^^;
アミューズは“桜海老風味のグージェール”(チーズ風味のシューのようなもの)
皮を割るとふわっ、と桜海老の香ばしい香り♪初めての組み合わせ、おいしい~
意外と時間がありそうなので、2皿をオーダー。
1皿目は“セップ茸のフリカッセ・エシャロット・パセリ”
もう~最高!セップ茸ってこんなに美味しいの!?
セップ=ポルチーニですよね?ドライのものしか食べたことなかった。
支配人がお皿を持って来られた時、「今年のセップはすごくいいよ」っておっしゃってたけど~
こんなにおいしいセップをいただけるなんて、なんてラッキーなんでしょう!!
肉厚、かつふわふわとしていて。。。きのこの概念の範疇を超えてます!
もちろん素材だけではこんな味は出せないでしょう。
素晴らしい調理。
感動のお料理でした。メインディッシュに匹敵する存在感とヴォリューム。
2皿目は“長崎佐世保産 甘鯛のムニエル アンチョビーのジュ”
これもポーションの大きいこと!
大きさ、という意味を別にしても食べ応えのある、力強い美味しさでした!
その2に続きます。。。
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